着付け教室の選び方についてです。

着るものなのに着るのが大変というハードルの高さ

着物のハードルを上げる最大のものといえば、
着物を着るのが難しい。
これに尽きます。

これは着物に親しみのない現代社会ではどうにもならないハードルです。
着るものなのに、着方がわからない!
飾っておくだけならよろしいですが、
着物を着るとなると
入口から大きなハードルが立ちかまえているのです

これって大人の女性の着物に限定されると思います。

子供の着物は男女にかかわらず、腰上げといって
はじめから余分な長さを縫いとめております。
男性の着物は、完全おあつらえ!
着丈に合わせて仕立てているので、帯をまいておけば形になります。
(男性の帯結びは実は二回結ぶだけなので、女性よりは難しくないですし)

でも、大人の女性は自分の背丈ほどある着物を羽織ったら
自分の腰あたりまでたくしあげ、
適度に調整し、紐を使って縛ります。
これをオハショリと言います。
この端折る(はしょる)という行為が着物を着るうえでハードルを上げております。

でも逆にこのオハショリがあるから、身長が多少違っても
仕立て直さずに着ることができるという利点になるのです。

オハショリが不要になれば、女性の着物のハードルも少しは下がるとおもうのですが。
簡単にはいかないのが着物なのでしょうね。

結局コツと慣れ

さて、ではどうすれば着付けが簡単にできるようになるかといえば
これは一番の近道はコツをつかむことしかないように思われます。
当たり前の話といわれたらそうなのですけどね。

これ、洋服でも同じだととおもうのです。

靴ひもを結んだり、ボタンをはめたり。
長袖の服を頭からかぶって、両腕を袖から出すのだって
難しいと思います。
子供だったこともあるとはおもいますが
はじめは親に手伝われ、
四苦八苦しながら毎日お着替えしていたと思うのです。
靴ひもにいたっては、大人になっても縦結びになってしまう人だっています。
私はいまだにボタンをずれてとめてしまい、後から気づいてとめなおすこともあります。

着物だってそうなのです。
昔の人は毎日の日常着でした。

慣れてコツがわかるようになるまでが大変なのです。

つまり、着付けを習うには独学もあると思いますが、コツを教えてもらって、何度も通う(着るのに慣れる)お教室に行くのは、ある意味理にかなっているのです。

着付け教室の選び方

チケット制やワンレッスン制、4回~12回で1セットのお教室など、
さまざまなお教室がございます。

着付け教室を選ぶポイントは、
どう着られるようになりたいか
です。

そもそも、着物を着るのにどうして複数回必要なのかをお話し致します。

まず着物です。
紬や綿(浴衣も含む)の着物は摩擦力が強いです。
絹、特につるっとした朱子織の着物は摩擦力が弱いです。
この2種類は着方のコツが違います。

次に帯です。
浴衣などの半幅帯の結び方。貝の口、文庫など、さまざまな結び方がございます。
名古屋(なごや)帯の結び方。お太鼓結びと呼ばれる結び方です。
袋帯の結び方。二重太鼓、たて矢など、さまざまな結び方がございます。

紬や綿の着物、絹の着物の着方、主要な帯結び。
これらすべてを一通り教わるとなるとどうしても回数が必要です。
そのため、着付け教室によっては複数回をセットにしているのです。

チケット制や1コインレッスンは、この着物が着たい、
とりあえず着物を着られるようになりたい
体験してみたいというかたによろしいのではないでしょうか。

複数回セットになっているお教室は
そのお教室でセットになっている内容をみて判断する必要がございます。

たとえば、
急いで訪問着が着られるようになりたいという方は、
訪問着の着方を教えてくれるお教室を探さないといけません。

浴衣や紬の着付けからはじめないと
訪問着の着付けを習えないお教室とはミスマッチです。

各お教室のカリキュラムがあり、
カリキュラムに沿った教え方をしているお教室の場合は、
講座が分かれていたり致しますので
そのあたりをふまえて選ぶ必要がございます。

個人的には
はじめは基本をしっかり教えてくれるところ、
できればマンツーマンでわからないところをしっかり教えてくれて
同じことを何度も復讐してくれるお教室が良いのではないかと思います。

余談ですが、
私が着付けを教えるときは、はじめに打合せを1度行います。
この打合せで、必要なものの説明、どのような要望なのかをききとります。
この要望は、今手持ちの着物を着たいのか、
それとも今後購入予定の着物を着たいのか
とりあえず習ってみたいのか
着物の知識も教わりたいのか
など個人によって要望は様々です。

次に、
1回で長じゅばんから着物、帯結びまで習ってみる方法と
4回に分けて順番に習う方法
のどちらにするかを決めていただきます。

4回に分けているのは
1回目:長じゅばんの着方
2回目:長じゅばん、着物の着方
3回目:長じゅばん、着物の着方、帯の結び方
4回目:着物を着て、外でお茶をする
というように、前回の復讐をしながら新しいことを覚えます。
最後は実際に着物を着て外出し外でお茶をします。
これは自分の着付けで外に出た時に問題がないか、着物での動作の確認、お手洗いではどうするかなどを学びます。

また、浴衣の着方が知りたい、別の帯結びを習いたいという要望がある場合は
その都度ご相談で個人レッスンをしておりました。

着付け教室選びの注意する点

着付け教室によっては、そのお教室特有のグッツを購入する必要がございます。
補正下着や専用の下着、
コーリンベルト、ウエストベルト、
結帯具、帯結び器具などです。

その器具を使ったほうが簡単に着付けができる
といった理由で開発されているものですから、
その器具を使った着付けを教えていただけます。
そのため、購入が必須になるのです。

また、無料の着付け教室の場合、
各お教室によって名称は違うと思いますが、定期的に勉強会のようなものが開かれる場合がございます。
機織りの方や履き物屋さんなど、
職人さんをを呼んでお話を伺ったり
呉服屋さんにお話を伺ったりと
勉強にはなると思いますが、
その後に商品の販売がございます。

本当に気に入れば購入するのもよろしいかと存じますが、
なかなかお断りできないという方は着付け教室を選ぶさいにご注意ください。

お教室によっては修了式を会場を借りて行うところもございます。
会場がホテルなどの場合は、それなりに参加費用がかかります。

終了式とは別に、
舞台の上で技術を披露するというお教室もございます。

発表会のようなものなのでしょうけれど、
そういった発表会のようなものが楽しめるかたならよろしいのですが、
あまり人前で披露するのは、という方は
「参加しない」という選択肢があるかを
確認されたほうがよろしいかと存じます。

さいごに

着付けを習う方法は、着付け教室だけとは限りません。
最近では、動画もございますし、
ハウツー本でも細かいところまで、大きな写真でわかりやすいものがございます。

それでもやはり、動画は着付けをしながら、
ストップボタンと再生ボタンを繰り返す必要がありますし
本も同じで着付けをしながらページをめくり、という動作が発生致します。

器用な方はそんな動作ものともせず着ることができるので
このあたりはご自分の性質と予算にあったものを選択するのがよろしいと思います。

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