着物に慣れ親しんでいないかたには
そもそも着物を着るために必要なものがわからない!と思います。
今回は着るために必要なもの、着た後に必要なものをご紹介いたします。
ざっくりと分けるとこのような感じです。
- 肌着
- 長じゅばん
- 着物
- 帯
- 履物、鞄等
- 上着、羽織もの、ちりよけ
着ていく順番に並べてみました。
細かく紹介するときりがないので、ざっくりと紹介していきます。
■肌着
肌の上に着るものです。
いわゆる下着です。
着物の下に着る長じゅばんのことを下着とおっしゃるかたもいらっしゃるため、
ここではわかりやすく肌着という呼称をつかいました。
パンツ
江戸時代か明治大正時代までは湯巻(ゆまき)という布をまいておりました。
現代ではパンツをはかないという選択肢をあえてとる必要はございませんので
洋装と同じようにパンツをはいても大丈夫です。
ブラジャー
和装用ブラジャーが売っています。
男装用にもいいといわれるぐらい胸をしっかり潰してくださいます。
私は礼装の着物を着るときに着用します。
着付け姿が若干美しくなるような気がいたします。
洋装用のブラジャーをつけるのは個人的にはおすすめ致しません。
ワイヤーと帯が当たりそうです。
でもダメというわけではありません。
実際につけたまま着つけてみて、
ご自分が快適で着付け姿もご自分の理想とおりであるならまったく問題ないと思います。
足袋
木綿、麻、ネル裏(裏地がネル地)、ベロアなど素材はさまざまです。
茶道では白い足袋が必須です。
最近は足袋ソックスなども販売されております。
また、足袋の下に履く足袋下や足袋の上にはく足袋カバーなどがございます。
補正用タオル
着物はできるだけ丸太に近いほうが着やすいです。
そのため、タオルや手ぬぐいなどを腰や胸などの補正に使うかたは用意が必要です。
私はウエストに巻きます。
おなかがあたたかいので防寒にもなります。
裾除け(すそよけ)
裾裁(さば)きをよくするとともに夏は汗を吸い、冬は防寒にもなります。
ペチコートで代用可能です。
私はレースのついているペチコートをもっておりますが、
正座した時に跡がついてしまい痛いのでペチコートはつかわなくなりました。
裾除けと肌着を一体化した下着も売っておりますし、
そういう意味ではスリップでも対応可能だと思います。
肌襦袢(はだじゅばん)
肌着とも呼びます。
キャミソールなどで代用したり、肌着を着ない方もいらっしゃいます。
私はこの肌襦袢の衿に長じゅばんの衿を添わせる着方をしているため
肌襦袢を着ておりますが
そういう着付けをなさらないのでしたら
汗取りができるもので代用なさればよろしいと思います。
そのさいは首回りが大きめにあいていないるものを選びましょう。
首回りが小さいものですと長じゅばんの下からみえてしまいますのでご注意ください。
肌襦袢は汗取りです。
また長じゅばんへの汚れを防ぎます。
冬はネル地の肌襦袢を着れば防寒にもなります。
このあたりをふまえ、
ご自分が気持ちのよいものをお選びになることがよろしいかと存じます。
■長じゅばん
着物の下着に当たります。
ここでいう下着は
着物の下に着るものという意味の下着です。
長じゅばんは衣文(えもん)を抜いた状態(首の後ろをぴったりつつけずに、空間を空けます)で着付けし、
紐でずれないように押さえておきます。
ここで衣文の形が決まるので結構重要です。
半衿
事前に半衿をつける必要があります。
真っ白いものから刺繍の入ったもの、柄ものと種類が豊富です。
着物と帯にあった半衿をお選びください。
紐&伊達締め(だてじめ)
2部式の長じゅばんには、はじめから紐がついておりますが
普通の長じゅばんには紐や伊達締めが必要です。
長じゅばん
一枚で着られるものと、上下に分かれた2部式のものがございます。
正式なものは上下繋がった1枚で着られるものです。
衣文を抜くための衣文ぬきがついていたり、
着付けの時に楽なように紐が縫い付けてあるものなど
オプションがついているものも多いです。
■着物
紐
オハショリを作るときの腰ひも1本、
衿を抑える1本が必要な場合はあわせて2本必要です。
お教室によっては衿を抑える紐が不要なこともございます。
その場合は紐は1本ですみます。
伊達締め(だてじめ)
衿を整え抑えた後は、おはしょりの上、帯下の線を決めるためのものでもあります。
衿を抑えるのとおはしょりを一緒に整えてしまうこともできます。
その場合は衿を抑える紐が不要です。
着物
素材や柄によって用途もさまざまです。
普段着なのか、ちょっとしたお出かけなのか、礼装なのか、
用途に合った着物を用意いたしましょう。
■帯
紐
帯を仮止めするのに必要ですが、帯締めや着物用クリップで代用が可能です。
また後ろで縛る場合や帯結びによっては不要です。
帯板
帯の下に入れる板です。
帯をまく前につけるタイプと帯をまく途中に入れるタイプがございます。
帯枕
帯結びの種類によっては不要です。
また、帯結びの種類によっても形が違います。
一般的なお太鼓結び用の枕だけでも厚さや長さの違うものが販売されており、
厚いものは若い人向け、薄いものは年配者向けときいたことがございますが
ご自分の好みのお太鼓の形にあったものをお選びになればよろしいかと存じます。
帯
丸帯、袋帯、名古屋帯、昼夜帯、半幅帯など用途により種類がございます。
帯の結びにも種類があり、昔は帯の結び方で職業がわかりましたが
現代では職業と結びつきずらいので
礼装としての結びかたなのかを気にする程度でよろしいかと存じます。
帯の結びによっては、仮止めのためのクリップが必要だったり、
飾りをつけるものもございます。
帯揚げ、帯締め
結び方によっては不要です。
帯締めには丸ぐけ、組みひもでできた平組、丸組、三部紐などがございますが、
最近はレースなどをつかったものも販売されております。
また、三部紐をつかい帯どめをつかうかたもいらっしゃいます。
帯どめはサイズも種類も豊富でブローチのようなものです。
帯揚げの素材もそれぞれで主に絹ですが絞りのものや平織のものがございます。
礼装用などもございますが、
着物と帯にあわせてコーディネートしてください。
ここまでが着物を着るために必要なものです。
さて、実際に着物を着て外出となるとどんなものが必要かを書いていこうと思います。
ここでは御財布などの持ち物は省きます。
■はきもの
草履、下駄、ブーツ、パンプスなどの履物が必要です。
着物にブーツやパンプスなどを合わせるのは可愛いですし歩きやすいと思いますが
茶道では草履が無難です。
私は雨の日に雨下駄を履きますが、
普段使わない筋肉を使うので歩みが牛のごとくとろくなります。
■荷物をいれるもの
外出時にお財布、ハンカチなどをいれる鞄は必須です。
着物と入れる容量に合わせてお選びください。
帯地をつかったバッグなども呉服屋さんや小間物屋さんに行くと売っていますし、
普通に洋服に合わせるバックでも、問題ありません。
片掛けのバックをしていると美しくはありません。
しかしながら、重たい荷物が多いので私は片掛けしていることが多いです。
みかけたら、荷物が重いんだなとおもい、生暖かい目でそっとしておいてあげてください。
なお、お茶会やお茶事ではバックとは別に風呂敷があると便利です。
■上着、羽織もの、ちりよけ
世の中外出すると思わぬところでありえない場所を汚すものです。
また、うっかりさんは生地をひっかけて汚したり破いてしまうこともあります。
そんなときのために、ショールや羽織、ちりよけといった上着を羽織ることをお勧め致します。
寒い時は着物用のコートやショール、毛皮、マフラー、手袋などでしっかり防寒致しましょう。
夏はレースのコートやショールを羽織るというのはおしゃれですが暑いです。
熱中症に気を付けておしゃれを楽しみましょう。
■雨仕度(あめじたく)
着物用の雨コートや傘、雨用の草履、雨下駄など
雨の日に外出するときは雨の日セットが必要です。
また、雨が降りそうなときも、
水に弱い素材の着物や帯の場合は
傘や雨ゴートを忍ばせておいたほうが無難です。
着物の裾をたくし上げるための紐なども準備しておくとよろしいです。
■その他
必要というわけではありませんが、ご紹介まで。
日傘
個人的には春からの必須アイテムです。
しかし傘は荷物になりますし、忘れないように注意です。
大きめのハンカチ
手ぬぐいでもかまいませんが、お食事のときなどに便利です。
腰ひも
お手伝いをすることになった時にたすき掛けしたり、
急な雨のときに裾をたくし上げたり
ごくまれに役に立ちます。
ざっくりと必要なものを紹介いたしました。